太陽光発電を自宅に導入するには多額の資金を必要とし、電気代の節約や売電の収入が期待できるといっても簡単に決断はできないものです。判断材料を求めて業者に相談したとしても、業者は自社の利益のためにセールストークをすることがあり、太陽光発電オーナーの利益となる正しい情報が得られるとは限りません。
そこでこの記事では、太陽光発電オーナー(導入検討中の人も含む)の口コミを集め、導入するメリット・デメリットを解説していきます。
また、適当に口コミを見るだけでは正しい判断ができないため、参考にするためのポイントも押さえておきましょう。これから太陽光発電を導入しようとしている人は、後悔をしないためにぜひ参考にしてください。
太陽光発電一括見積りサイトTOP3

太陽光発電の導入で失敗しないためには、複数のメーカー・販売施工業者を比較・検討して選ぶことが重要です。メーカーによってかかる費用やサービスなど違いがあるため複数業者をしっかり比較することで失敗を避けることができます。
編集部では、実際に太陽光発電の一括見積もりサイトを利用したことのあるユーザーにアンケートをとり、特に評価の高いサイトをまとめました。
- ソーラーパートナーズ
太陽光発電見積サイト部門 依頼件数ランキング」にて4年連続No.1(2015〜2018年リフォーム産業新聞調べ) - タイナビ
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※ランキングは、実際にサイトを利用した人に実施した満足度アンケートをもとに構成しています。
太陽光発電オーナーの良い口コミ内容

まずは実際に太陽光発電を導入し、自宅で利用している人の良い口コミから見ていきましょう。どのように導入したのかや設置状況は個々人で変わりますので、参考程度にとどめておいてください。
思ったより売電量が多い
- 発電効率が良くて、自家消費をカバーしながら毎日売電ができた
- 瞬間的な発電量だが、想定より多いことがあった
- 想定より劣化は進まず売電量を維持できている
- 都合良く周りに遮るものがなかったため、十分な発電ができている
太陽光発電は、設置した立地での環境が大きく影響します。太陽光パネルの仕様では予定している売電量を確保できていても、運用を開始すると想定より少ない可能性があります。
調査した良い口コミでは、想定より売電量を確保でき、電気代の節約と合わせて喜んでいる人が多数いました。
ストレスなく設置までできた
- 実績のある業者に依頼してスムーズな対応だった
- 設置後の注意点も教えてくれて、信頼できる業者だった
- 専任の担当者がいたため、安心して任せられた
- 設置後に不具合はなく、大手に依頼してよかった
初めて太陽光発電を導入する人にとっては、分からないことばかりです。納得できる説明のないまま工事まで進められると、問題がないのか不安になってしまいます。
良い業者に出会えた人達は、ストレスなく太陽光発電を導入できて満足していました。まったく同じ設備を導入する場合でも、プロセスは全く違ってきます。
太陽光発電オーナーの悪い口コミ内容

太陽光発電を導入した人が、全員満足できる結果になるとは限りません。利用を予定している段階であっても、業者に不信感を抱いてしまうことはあります。気をつけていても問題が起きることはあるため、後悔しないためこれから紹介する悪い口コミも把握しておきましょう。こちらも参考程度に留めて、読んでみてください。
価格は妥当なのか
- 見積りの価格が妥当なのか判断できない
- 他社の見積りと大きな価格差がある
- 割引はされているが本当にお得なのか
- 大手に見積りを依頼したが安いのか
太陽光発電の初心者にとって、見積りで詳細な内訳が記載されていても、その価格が妥当なのか判断できません。似た条件で他の業者に見積りを出すと10万円単位で安いこともあり、不信感を抱きます。
メーカーごとに機器の価格はある程度決まっていても、実際の販売価格は業者ごとに変わります。一般的な家電などと同様に、1つの業者に見積りだけでは価格の妥当性を判断するのは難しいです。
発電量が落ちてきている
- 最近発電量が急に落ちてしまった
- 天気の影響なのか発電量が良くない
- 予定していた発電量より少ない
- 売電の収入が年々減ってしまっている
太陽光発電は発電量をシミュレーションして、導入する規模を決めます。しかしシミュレーションは予測でしかなく、どれだけ発電できるかは天気任せです。短期で考えると、天気が悪い日が続いているのならば発電量が落ちるのは当然です。
発電量の判断は、1ヶ月や季節、1年など、できるだけ長期のスパンで考えた方が良いでしょう。前年と比べて明らかな差があるようならば、設備に問題があるのかもしれません。
設置後の故障や破損などのトラブル
- 設置後5年でリモコンやパワコンなどが故障した
- 設置後雪の重みでパネルがずれた
- 瓦が割れた
- 太陽光発電が原因で雨漏り
太陽光発電の設備は精密機械であり、長期で使っていると故障のリスクは避けられません。基本的に1年中外の環境にさらされており、耐久性を高めたものでもいずれは故障します。特に積雪が多い地域では毎日雪かきをしていても、負荷の影響は無視できないです。
また屋根の上に設置する場合は、設置台の固定で屋根に穴を空けることになります。施工技術がない業者に依頼してしまうと、瓦が割れてしまったり、空けた穴の隙間から雨が染み込んでしまう恐れもあります。
太陽光発電の導入を検討しているなら、「タイナビ」の一括見積もりがおすすめ

太陽光発電や蓄電池の設置で、希望に合う施工業者を効率よく探すなら、太陽光発電・蓄電池の一括見積もりサービスが便利です。中立的な立場から、あなたの状況に合うおすすめの施工業者を紹介し、契約までサポートしてくれます。
特に編集部がおすすめしたいサービスが「タイナビ」です。タイナビがおすすめな理由4点
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太陽光発電の口コミを参考にするポイント

太陽光発電に関する口コミは、さまざまなサイトやSNSで見ることができます。しかし見かけた口コミを全て信じていては、間違った判断をして導入に手間取ったり、損をすることもあります。口コミを参考にする場合は、次の3つに注意して内容を見極めましょう。
- 口コミの運営会社を確認
- 複数の口コミから判断する
- 古い日時のよりも新しいものを参考にする
口コミの運営会社を確認
口コミの影響は大きく、悪い評判ばかりでは太陽光発電の導入を断念することもあります。業者個別の評判も売上に直結し、少しでもよい口コミが集まるように各社は努力をしています。
もし口コミが掲載されているサイトの運営会社が不明であったり、業者とつながっていたりする場合は注意が必要です。太陽光発電全体や業者のイメージがよくなるように、掲載されている口コミが操作されている可能性があります。運営の関係者が口コミを作成し、事実が隠されているかもしれません。
信憑性の高い口コミを知りたい人は、長期の運営実績があり利用者の多いサイトがおすすめです。太陽光発電と直接関係がない大手企業が運営するサイトであれば、良い口コミも悪い口コミも公平に集められます。
複数の口コミから判断する
どれだけ口コミで絶賛したり酷評したりしていても、それは個人の意見です。必ず主観が入り、正しい評価がされている保証はありません。口コミの中には、業者が妥当な判断をしていても、利用者の知識不足であったり都合が悪かったりして、評価を下げている場合があります。また高評価の業者や設備でも、問題を抱えていることもあります。
そこで、太陽光発電の評判を知りたいときは、複数の口コミから判断してください。気になる内容に関して、両極端な口コミを見てみると、本当の良さや問題点が浮き彫りになってくれるでしょう。
古い日時のよりも新しいものを参考にする
太陽光発電の設備は日々進化をして、売電価格は毎年見直されています。口コミが投稿された当時は良い口コミが多いメーカーでも、導入しようとしている時点では評価が低いかも知れません。売電価格に関しては、制度の開始から値下がりが続いており、今すぐ導入しても昔より利益は出ません。
口コミを参考にするときは、必ず投稿日をチェックし、1年以内の新しいものをチェックしましょう。直近の口コミであれば現状が正しく反映ている可能性が高く、すぐに導入を始めるのであれば、同じような恩恵を受けられることが期待できます。
太陽光発電のメリット

太陽光発電が口コミで評判がよく、悪い口コミに納得できたとしても、導入によるメリットがないと多額の資金を投入する意味がありません。ここでは、太陽光発電を導入する次の4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
- 電気使用量を減らせる
- 収入が得られる
- 補助金を利用できる
- 災害時に使える
電気使用量を減らせる
太陽光発電を導入すると、自家消費の電気は発電した分から使うため、電気の使用量を減らすことができます。毎月5,000円程度の電気料金が節約できている場合は、20年の運用で120万円も得をします。
コロナの影響で在宅が増えた2021年現在は、これまでより自宅の消費電力が増えています。特にエアコンやヒーターは消費電力が大きく、1日中使っていると高額な電気料金を請求されるでしょう。蓄電池も設置すると、太陽光発電だけで自家消費を全てまかなうことが可能です。
収入が得られる
太陽光発電を導入すると、太陽光発電の余剰電力を電力会社に買取ってもらうことができ、不労所得として売電の収入が得られます。
売電単価は契約期間中は固定されており、住宅用であれば10年間は安定した収入が続きます。2021年度の売電単価は、住宅用の10kW未満の発電量の場合、1kWhあたり19円です。発電量が増えると売電単価は下がってしまいますが、売電の収入は資産運用のひとつとして有効です。
太陽光発電の売電単価については、次の記事で詳しく解説しています。

補助金を利用できる

太陽光発電の導入には、独自の補助金・助成金を用意している自治体があります。適用条件はそれぞれ異なりますが、上限で20万円ももらえる自治体も存在します。国土交通省や環境省が実施している補助金では、100万円越えもあり利用しないのはもったいないです。
補助金を利用したい人は、できるだけ早めの申請をおすすめします。いずれも予算が決まっていて先着順が多いです。予算がなくなると、元々募集していた期間中でも早期に終了してしまいます。また次の年度も同様の補助金があるとは限りません。補助金の額が減ってしまったり、制度そのものがなくなったりすることがあります。
太陽光発電で使える補助金について、詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。


申請後の補助金の受け取りは、市区町村は2か月ほど、 国や、都道府県は半年~1年ほどかかります。補助金の申請は、市区町村の場合は設置後に申請することが多く、国の場合は、設置前に申請することが多い傾向にあります。
災害時に使える
災害で大規模は停電が起きた時でも、太陽光発電が正常に作動しているならば、いつも通り家電を利用することができます。2019年や2018年には、台風により停電が2週間以上続いた事例があります。太陽光発電を導入していると、このような時でも不便を感じないでしょう。
災害による長期の停電に備えるならば、蓄電池の導入は必須です。太陽光発電は昼間しか発電できないため、蓄電池なしの停電で夜は真っ暗です。導入しておくと、通常時でも夜の消費電力を太陽光発電分でまかなえるため、電気使用量はゼロを目指せます。
蓄電池については、次の記事でも紹介しています。


太陽光発電のデメリット


節電や売電ができて災害にも備えられる太陽光発電ですが、導入には次の4つのデメリットもあります。
- 売電価格は下がってきている
- コストがかかる
- 発電量は安定していない
- 設備の劣化
なぜこのようなデメリットがあるのかや、どう対処したらよいのかを詳しく解説していきます。
売電価格は下がってきている
売電価格は年々下がっており、2013年度から2023年度までの10kW未満(住宅用)の発電量で次のようになっています。
年度 | 売電価格 |
2013年度 | 38円 |
2014年度 | 37円 |
2015年度 | 33円 |
2016年度 | 31円 |
2017年度 | 28円 |
2018年度 | 26円 |
2019年度 | 24円 |
2020年度 | 21円 |
2021年度 | 19円 |
2022年度 | 17円 |
2023年度 | 16円 |
国は2025年頃に11円になるよう値下げを続ける方針です。契約年度が1年違うだけでも、10年間の売電収入に大きな差が出ます。
売電の再契約では、そのときの最新価格が採用されるため、値下がりを想定したシミュレーションをしておかないと、収支がマイナスになるかもしれません。太陽光発電の導入を決断した方は、できるだけ早く売電の申請しましょう。
コストがかかる
太陽光発電の初期費用は、2024年時点で1kWあたり25~40万円程度かかります。一般的な4人家族の消費電力をまかなう場合は4.5kW程度必要で、総額は112.3~180万円です。
新築での太陽光発電の導入であれば、住宅ローンが使えます。しかし、後付けでは住宅ローンは使えず、より金利の高い太陽光発電向けのものやリフォーム向けのものを使うことになります。
どちらにせよ金利の分だけ、一括で支払うより利回りは悪いです。自己負担を減らしたい方は、上記で紹介した補助金を積極的に利用しましょう。ローンを組む場合でも損をすることはありません。
太陽光発電のコストについて詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。


発電量は安定していない
どれだけ性能の良い設備を導入しても、太陽光発電の発電量は天候に左右され安定はしません。悪天候の日は晴天の日より9割ほど発電量が落ちるといわれ、売電できる余剰電力がない日もありえます。もし最大の発電量が自家消費と同等の設備しか導入していないと、売電が難しいだけでなく、自家消費分さえ悪天候によって不足します。
実際に太陽光発電を導入する時は、シミュレーションをして年間の発電量や消費電力を把握しておきましょう。太陽光発電の大手メーカーが提供しているシミュレーションであれば、信憑性の高い気象庁のデータを採用され、大きく外れることはないでしょう。
設備の劣化
太陽光発電の設備は、1年中外の環境にさらされ劣化が進みます。どれだけ耐久性に優れたものでも、半永久的に使えるわけではありません。メーカーによっては、20年や30年の出力保証を付けているところはあります。一般的に公称の最大出力の80%が保証の目安となっており、新品の時より劣化自体は避けられません。
少しでも劣化を遅らせるため、定期的なメンテナンスをしましょう。屋根に設置していると、太陽光パネルの状態を自身でじっくり見る機会は少ないです。費用はかかりますが、メンテナンスによって異常や不具合が早期に発見でき、汚れによる発電量の低下を解消してくれます。
無料の保証が切れた途端、故障が頻発するケースも珍しくありません。長期で太陽光発電を続けたい方は、有料でも保証はかけ続けたほうがよいです。
太陽光発電導入前に知っておきたいこと


太陽光発電の口コミやメリット・デメリットから導入することを決断した人は、次の2点も知っておき手続きを進めるのがおすすめです。
- 施工会社の選び方
- 設置後の保証内容を調べておく
一旦導入をすると何十年も運用が続くことになり、簡単には撤去はできません。後悔しないため、なぜ知っておくべきなのかを詳しく見ていきましょう。
施工会社の選び方
太陽光発電の初期費用や設備の品質は、施工会社次第です。また定期的なメンテナンスで長期の付き合いとなるため、倒産してしまうとサポートを受けられなくなります。
太陽光発電の施工会社を選ぶ基準は次の3つです。
- 自社で施工している:中間マージンなしで現場と営業の連携とれている
- 3社以上の商品を取り扱い:自宅に最適な設備を選んでもらえる
- 施工実績がある:実績がないと取り付け工事でミス
ゼロから施工会社を選ぶ場合は、一括見積もりサイトを使い、複数社へ見積もりを依頼することをおすすめします。最寄りの施工会社を探し出す必要はなく、サイトで独自に厳選された業者で見積もり結果を比較できます。
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さらに、専門家に聞いた太陽光発電一括見積もりサイトを利用する際の注意点や、質の高い業者を見極めるポイントも紹介しているのでぜひご覧ください。


設置後の保証内容を調べておく
施工会社は、見積もりをとって最安値のところを選んでしまいがちですが、金額だけで選んではいけません。設備の破損などはどこまで保証してくれるのかや、メンテナンスの範囲もチェックしましょう。初期費用は安くても、ろくに保証やメンテナンスがないと将来の支出は増えます。
評判のよい施工会社でも、実際に何年も運用をしてアフターフォローを受けてから、口コミを投稿する人は稀です。施工会社の公式ページを見たり、担当者に質問したりして、契約前に詳細を調べておきましょう。
まとめ


太陽光発電に関する口コミは良いものも悪いものもあり、片方の面しか見ないで導入を決断するのは危険です。また、太陽光発電の設備の性能や売電の制度は変化が速いため、1年以上前の口コミとなるとあまり参考にはなりません。できるだけ新しいものを複数見比べ、参考程度に活用してください。
太陽光発電の導入で後悔するリスクを下げるには、メリット・デメリットの把握や施工会社の厳選も忘れてはいけません。長期的には利益が見込める太陽光発電も、初期費用の負担は重いです。安くてサービスの充実した施工会社に依頼して、自分に合ったプランを立ててもらいましょう。
※「マイナビニュース太陽光発電」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
・東京都環境局
・こどもエコすまい支援事業
・葛飾区公式ホームページ
・経済産業省
監修者情報


太陽光や蓄電池等の専門家。2017年より某外資系パネルメーカーに所属し年間1000件以上の太陽光を販売しトップセールスを記録。これまでの知見を活かしたYouTubeが業界NO,1の再生数を誇り、2021年に開業。現在は一般の方向けに自社で販売〜工事を請け負う。Youtubeチャンネル
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。